【第4話】夕暮れの公園|懐かしい思い出

スポンサーリンク
ComfyUI

## 第4話 夕暮れの公園

映画館を出ると、夕方の涼しい風が頬を撫でた。

「夕食まで少し時間あるし、公園でも行こうか。」

そう声を掛けると、彼女は嬉しそうに頷く。

「うん!」

夕暮れの公園。

西の空はオレンジ色に染まり始め、昼間の暑さも少しずつ和らいでいた。

子どもたちは元気いっぱいに遊び回っている。

「また明日なー!」

「じゃあねー!」

そんな声があちこちから聞こえ、子どもたちが家路についていく。

その光景を見ながら、彼女がぽつりと呟いた。

「公園って懐かしいね。」

「ねぇ。」

「子どもの頃はどんな遊具が一番好きだった?」

少し考えてから答える。

「俺はジャングルジムかな。」

「あの一番上まで登ってさ、そのまま飛び降りたりしてた。」

「今思えば危ないことしてたな。」

彼女は目を丸くする。

「えぇ!? すごい!」

「私だったら怖くて登れなかったよ。」

思わず苦笑する。

「いや、俺も怖かったよ。」

「友達が先に飛んだから、最後は勢いだっただけ。」

「あの頃って変なノリがあったよな。」

彼女はくすっと笑う。

「子どもの頃って結構危ないことしてたよね。」

「じゃあ、今でも一番上から飛び降りられる?」

「無理無理。」

「普通に怖い。」

そう答えると、彼女は楽しそうに笑った。

「だよね!」

「でも、小学生くらいの思い出って、今思い返すと楽しいことばっかりだなぁ。」

そのまま彼女は、少し前を歩き始める。

向かった先にあったのは、一台のブランコだった。

「私はこれが一番好きだった。」

そう言うと、彼女はゆっくり腰を下ろす。

ギィ……

ギィ……

静かな音を立てながら、ブランコが揺れる。

「友達と順番待ちして、何回も乗ってたんだ。」

足で地面を蹴るたび、少しずつ高さが増していく。

夕日を背に受けながら笑う彼女は、まるで子どもの頃に戻ったようだった。

風に揺れる金色の髪。

満面の笑み。

その無邪気な表情を見ていると、時間がゆっくり流れているように感じる。

「風が気持ちいい。」

彼女はブランコをゆっくり止め、こちらへ歩いてきた。

「そろそろ行こっか。」

時計を見る。

18:30。

夕食にはちょうどいい時間だ。

彼女も少しお腹が空いてきたようで、小さくお腹を押さえながら笑っている。

「今日の夜ご飯、どうしようか?」

コメント

タイトルとURLをコピーしました