休日の朝。
まだ少し眠気の残る部屋で、私はベッドの上に寝転がっていた。

隣にはゆるふわ金髪。
頬杖をつきながら、じっとこちらを見ている。
「ねぇ。」
「学生の頃ってどんな感じだったの?」
突然の質問だった。
私は少し考えながら答える。
「今よりもっと適当だったかな。」
「へぇ〜。」
彼女は楽しそうに笑った。
「なんか想像できるかも。」
失礼なことを言われている気もするが、なぜか嫌な気はしない。
—
そんな話をしているうちに、自然と昔話になった。
通学路のこと。
放課後のこと。
友達とくだらない話ばかりしていたこと。
彼女も懐かしそうに目を細める。

「私も放課後好きだったなぁ。」
夕日に照らされた帰り道。
友達と笑いながら歩いた時間。
少し遠回りして帰ったこと。
当たり前だった毎日。
今思うと、あれが一番贅沢だったのかもしれない。
—
気付けば昼過ぎ。
二人で近くのカフェへやってきた。
窓から差し込む柔らかな光。

温かい飲み物。
落ち着いた空気。
彼女はカップを両手で包みながら微笑む。
「なんかさ。」
「学生の頃も、帰りにこういう寄り道してみたかったな。」
そう言って少し照れたように笑った。
私は思わず笑ってしまう。
「今してるじゃん。」
その言葉に彼女は少しだけ目を丸くした。
そして優しく笑う。
「そっか。」
「じゃあ今から思い出を作ればいいんだね。」
窓の外では夕日が街をオレンジ色に染め始めていた。
昔の思い出を振り返りながら。
これから増えていく思い出の話をする。
そんな穏やかな休日だった。


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