【TRUE END 01】電話の約束

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## TRUE END 01 電話の約束

「帰ったら電話してね。」

そう言って笑っていた彼女の顔が頭に浮かぶ。

スマホを手に取り、通話ボタンを押した。

トゥルルル……

トゥルルル……

ガチャ。

「もしもし?」

「ただいま。」

「おかえり!」

彼女の明るい声が聞こえる。

「電話ありがとう。」

「起きてたんだね。」

「電話したかったからね。」

その一言だけで、電話を掛けてよかったと思えた。

少し沈黙が流れた後、彼女が思い出したように話し始める。

「そうだ!」

「聞きたかったんだけど。」

「アドルフ・ネイガー主演で、おすすめの映画ってある?」

どうやら、かなり気に入ったらしい。

思わず笑ってしまう。

「あるよ。」

「まず一つ目は――」

『悪魔の背中の見せ方』

「悪魔と呼ばれた殺し屋が、娘を育てていく映画。」

「もちろん殺し屋だってことは隠してるんだけど。」

「本人は普通に話してるつもりなのに、教え方や言動がどこか物騒でさ。」

「ちょっとコメディ寄りで面白い。」

「へぇ〜!」

彼女が楽しそうに相槌を打つ。

「二つ目は。」

『俺の中の俺の俺』

「これは結構変わった作品。」

「元軍人の主人公と、瓜二つの敵が現れる。」

「考え方も行動もそっくりで。」

「周りで事件が起こるたびに主人公へ疑いが向くんだけど、それを少しずつ解き明かしていく映画なんだ。」

「面白そう!」

彼女の声が少し弾む。

「最後は。」

『未来戦争』

「これは代表作。」

「未来から来た戦争用アンドロイドと戦うアクション映画。」

「アクション好きなら間違いない。」

説明を終えると、彼女は嬉しそうに笑った。

「面白そうなのばっかり!」

「全部見てみる!」

「特におすすめは?」

「『俺の中の俺の俺』かな。」

「ありがとう!」

「それから見てみる!」

その後も。

仕事のこと。

休日のこと。

子どもの頃の思い出。

今日食べた居酒屋の話。

他愛もない話を続けていると、一時間なんてあっという間だった。

時計を見る。

0:00。

「日付変わっちゃったね。」

彼女が少し名残惜しそうに笑う。

「そろそろ寝よっか。」

「そうだね。」

「今日は本当に楽しかった。」

「おやすみ。」

「おやすみ。」

通話が切れる。

静かになった部屋。

楽しい時間は、本当にあっという間だ。

それでも。

今日最後に彼女の声を聞けたことで、幸せな気持ちのまま一日を終えられそうだ。

「さて。」

「シャワー浴びて寝るか。」

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🌸 TRUE END 01 電話の約束

あなたの選択が、今日という一日を最高の思い出にしてくれました。

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