第8話「コンビニで見つけた運命」

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「コンビニに寄って、飲み物とお菓子を買ってから帰ろっか。」

「うん!」

買い物を済ませ、そのまま近くのコンビニへ立ち寄った。

・・

・・・

~コンビニ~

「何買おっかなー。」

「私はコーラとポテトチップス!」

「○○君は?」

「俺もコーラかな。」

「あとは定番のポップコーン。」

「いいね!」

「半分ずつ食べよう!」

「そうだね。」

「味は薄塩とコンソメでいいかな?」

「無難だね(笑)」

「○○君って冒険しないタイプ?」

「んー、なんとも言えないかな。」

「気に入った味があると、そればっかり買っちゃうかも。」

「そうなんだ!」

「私は新作ばっかり買っちゃうかな。」

「特に『謎味』って書いてあると絶対買っちゃう(笑)」

「大体後悔するんだけどね……。」

「っぽいね(笑)」

商品も決まり、レジへ向かおうとしたその時。

「あー!!」

「何だ!?」

彼女は売り場の一角を指差した。

「アドルフ・ネイガーの一番くじやってる!」

「見て!やばい!」

映画の話になると本当に楽しそうだ。

「んー……。」

「これは運命だね!」

「引かなきゃダメな気がする!」

彼女は迷うことなくレジへ向かった。

・・

・・・

「ありがとうございましたー!」

店員さんの声とともに、彼女が景品を抱えて戻ってくる。

「どうだった?」

「四等!」

「ペアマグカップ!」

少し悔しそうな顔をしている。

「運は良かったんだけどね(笑)」

「一等のフィギュアが欲しかったなぁ。」

そう言いながらも、マグカップを嬉しそうに眺めていた。

「○○君の家に置いておいて。」

「私は白ね。」

黒と白のペアマグカップ。

彼女は迷わず白を選んだ。

確かに白の方が彼女らしい。

「分かった。」

「壊さないようにするよ。」

「絶対だからね!」

笑い合いながら、二人は家へ向かった。

・・

・・・

~自宅~

「お邪魔しまーす。」

部屋へ入るなり彼女が辺りを見回す。

「今日も綺麗にしてるね。」

「男の子の部屋って、もっと散らかってるイメージだった。」

当然。

普段はもう少し散らかっている。

今日は彼女が来るから片付けた。

……とは言えず。

「普段から気を付けてるよ。」

そう答えておいた。

「えらいね!」

「散らかってたら彼女としては片付けてあげたいんだけど。」

「じゃあ次はそのままにしておこうかな。」

「それはそれで困る(笑)」

「早速映画見る?」

「いいよ!」

「私、マグカップ洗うね。」

「じゃあ俺は映画の準備しておくよ。」

・・

・・・

~上映中~

アドルフ
「お前と俺が同一人物だと?」

「確かに行動も容姿も瓜二つだが、にわかには信じられん。」

偽アドルフ
「俺とお前はクローンのようでクローンではない。」

「お前は未来から来た俺なんだ。」

「そのことも忘れているのか?」

アドルフ
「俺が未来から?」

「そんなわけがない。」

「未来の記憶など俺にはない。」

偽アドルフ
「記憶がないのか……。」

「くそっ。」

「計画は失敗したのか。」

???
「二人とも。」

「計画は問題なく遂行している。」

「何故、お前たちの計画が失敗しているのか教えてやろう。」

映画はそろそろ中盤。

隣を見る。

彼女の頭は完全にショートしているようだった。

俺にとっては大好きな作品だ。

伏線の張り方と、ラストの畳み掛ける展開が本当に面白い。

……もっとも。

俺も一回目は「???」だったけど。

「もしかして……。」

「難しい話?」

「私こういうの苦手かも。」

「大丈夫。」

「初見は難しいって人が多いし、俺も二回目でやっと分かった。」

「そうなんだ。」

「最後まで見たら分かるかな!」

・・

・・・

「難しかった(笑)」

「結局アドルフは三人いたってことだよね?」

「未来アドルフと、さらに未来のアドルフがいて。」

「現在のアドルフは記憶喪失になった未来アドルフ……ってこと?」

「まぁ、そんな感じ。」

「じゃあ現在アドルフってどこにいるの?」

「現在アドルフの頭の中の出来事だったってこと。」

「……へぇ。」

「もう一回見ないと分からなくない?」

「そうだね。」

「一回目を踏まえて見ると、『そういうことだったのか!』ってなる映画なんだ。」

「難しい(笑)」

「この映画、一週間借りられるよね?」

「帰ってからもう一回見ていい?」

「もちろん。」

「ぜひ二回目の感想も聞かせて。」

「今度こそ理解できるように見る!」

・・

・・・

時計を見る。

18時。

さて、ご飯はどうしようか。

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