休日の朝は、ちょっと寝坊から
「おはよう〜」
いつもの優しい声で始まる朝。
……のはずだったのですが。
「……って、もうこんな時間!?😳」
時計を見た瞬間、ゆるふわ金髪の眠そうな表情が一変しました。
どうやら今日は、少し寝すぎてしまったようです。
「お休みだからって安心して、ちょっと寝すぎちゃったみたい……」
まだパジャマ姿のまま、大きな枕をぎゅっと抱きしめる彼女。
目覚まし時計は?
「目覚まし止めたところまでは覚えてるんだけどなぁ😂」
それなら、ちゃんと一度は起きたんじゃ……?
なんて言っても仕方ありません。
今日は待ちに待った休日。
仕事に遅刻するわけでもないし、急いで出かける予定があるわけでもありません。
「まあ、たまにはこんな朝もいいよね」
そう言って、ちょっぴり照れたように笑う彼女。
平日は毎日仕事を頑張っているのだから、休日くらい目覚ましを止めて二度寝する朝があってもいいはずです。
「えへへ、今日はゆっくり始めよっか😊」
予定より少し遅くなったけれど。
のんびりとした休日の始まりです。

あれ?いつもの黒猫ちゃんがいない
ゆっくり朝を過ごしたあと、外へ出かけることにしました。
向かったのは、彼女が時々立ち寄っている場所。
どうやら、この辺りには彼女が気にかけている黒猫がいるようです。
ところが――。
「おーい、黒猫ちゃーん!」
返事はありません。
いつもなら見かけるはずの場所にも、その姿はなし。
「どこ行ったの〜?」
周りを見渡しながら、少しずつ歩いていきます。
「いつもこの辺にいる子なんだけど、今日は全然見つからなくて……」
今日はご飯を持ってきてあげたのだとか。
せっかく会いに来たのに、肝心の黒猫がいません。
だんだん心配になってきた彼女は、もう少し周りを探してみることにしました。
黒猫ちゃーん、出ておいで〜!
「もう少しだけ探してみよっか」
そう言って、さらに奥へ。
ただでさえ暑い夏の日。
歩けば歩くほど汗がにじんできます。
それでも、黒猫の姿は見当たりません。
「暑いから、涼しいところにいるのかな?🤔」
確かに、この暑さなら猫だって日向にはいたくないはず。
建物の陰。
風の通る路地。
涼しそうな場所を中心に探していきます。
「黒猫ちゃーん、出ておいで〜!」
いつもの穏やかな声よりも、今日は少し大きめ。
その声が静かな路地に響きます。
ただご飯をあげに来ただけだったはずなのに、いつの間にか休日の大捜索になってしまいました。
でも、いつも会っている子が突然いなかったら心配になるよね。
さて、黒猫ちゃんはどこへ行ったのでしょうか。

……いた!
しばらく探し回ったあと。
ようやく黒猫を発見。
「黒猫ちゃん、無事に見つかってよかったぁ……」
何かあったのではないかと心配していたけれど、どうやら黒猫は元気だったようです。
では、どこにいたのかというと――。
「結局、日陰でのんびり寝てたみたい😂」
……やっぱり。
黒猫からすれば、暑い昼間に涼しい場所を見つけてお昼寝していただけ。
そんなこととは知らず、一生懸命探し回っていた彼女。
黒猫らしいといえば、黒猫らしい結末なのかもしれません。
それでも、何事もなくて本当によかった。
探し疲れた彼女も、おやすみなさい
黒猫を探してたくさん歩いた一日。
家へ帰る頃には、朝に寝坊したことなんて忘れてしまうくらい疲れていました。
「心配していっぱい歩いたから、私まで眠くなっちゃった……」
パジャマに着替えてベッドへ。
枕を抱きしめたら、もう起き上がる気はなさそうです。
「今日はもうこのまま寝ちゃおうかな」
朝も枕を抱えていたような気がするけれど……。
まあ、今日は休日だからいいよね。
朝は寝坊。
昼は黒猫探し。
そして夜は早めにおやすみ。
特別な場所へ出かけたわけではないけれど、こういう小さな出来事のある休日も悪くありません。
「君も夜更かししすぎないでね?」
そう言っていた彼女の目も、いつの間にか閉じていました。
黒猫ちゃんも、きっと今頃どこかで眠っているはず。
今日は二人とも、ゆっくりおやすみ。
また明日、元気に会えますように。
おやすみなさい🌙

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