待ち合わせは12時。
「5分くらいなら大丈夫だろ……。」
そう呟き、再び布団に潜り込んだ。
・
・・
・・・
誰かの気配を感じる。
ベッドの横に立っているような……。
じー。
そして――
ちゅっ。
額に柔らかな感触が伝わる。
「おはよう。」
ゆっくり目を開けると、そこには彼女がいた。
「ぐっすり寝てたね。」
「デート、遅刻確定だよ。」
「えっ?」
慌てて時計を見る。
14:00。
待ち合わせ時間を2時間も過ぎていた。
「またやってしまった……。」
急いでスマホを確認する。
そこには彼女からのメッセージが並んでいた。
『遅刻かな?』
『事故起こしてない?』
『今から家まで行くね?見たら連絡して。』
「ごめん……。」
また寝坊してしまった。
彼女はくすっと笑う。
「寝坊してると思ったら来ちゃった。」
「お昼ご飯もまだでしょ?」
「ある物で作ったから、食べて。」
テーブルの上には湯気の立つもやし炒めが置かれていた。
「買い物は行ってないからね。」
「起こさずに買い物へ行くと、○○君、スマホも見ずに待ち合わせ場所へ行っちゃうでしょ?」
「起こしたくなかったし、買い物も行けなかったよ。」
そう言って照れくさそうに笑う。
「ごめん、ごめん。」
「次から気を付けます。」
「ふふっ。」
「じゃあ、一緒に映画のDVD借りに行こっか。」
・
・・
・・・
~レンタルショップ~
「えーと……。」
「アドルフ、アドルフ……。」
「アドルフ・ネイガー。」
「あった。」
「『俺の中の俺の俺』。」
彼女が嬉しそうにパッケージを手に取る。
「じゃあ借りて行こう。」
他にも気になる映画はたくさんある。
でも、今日は全部見る時間はない。
また次の楽しみに取っておこう。
レンタル手続きを済ませ、店を出る。
さて、このまま家へ帰ろう。
あなたはどうしますか?
▶ ① コンビニに寄って帰る
▶ ② そのまま家に帰る

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